最近、商品の告知方法としてSNSを始められるお客様が増えてきているように感じます。
TwitterやFacebook、Instagram、LINEなど様々なSNSがあり、自社の商品をPRするのにどれも有効かと思います。
いわゆるSNSマーケティングを行うにあたり、参考となる本はないかと探したところ、手軽に読める漫画形式のものがあったのでご紹介します。
マンガでわかる キャッチコピー力の基本
この本は、2010年に刊行された『キャッチコピー力の基本』をベースに漫画にしたものです。
本書のストーリーは、以下の通りです。
江戸自体から続く
老舗うなぎ屋
「神田屋」の経営が大ピンチ!
平賀源内の生まれ変わりと名高い
天才コピーライター平賀源一は、神田屋の2人の姉妹、結・舞に力を貸し、
「神田屋」を立て直すことに!
本書では、「キャッチコピーには基本や型がある」とし、その基本や型をうなぎ屋さんを舞台に分かりやす学ぶことができます。
例えば、キャッチコピーの基本として、
①ターゲットを絞る
②受け取る側の立場になる
③ニュースを知らせる
の3つが挙げられています。
また、キャッチコピーの基本中の基本の型として、「言い切る」と「考えさせる」があるそうです。
普段なにげなく使われるフレーズや言い回しにはこうした基本や型が使われているのかもしれませんね。
こうした基本や型を少し知るだけでも、普段のSNSへの投稿が少し変化するかもしれません。
情報を発信する相手を絞る
私が本書のなかで特に印象深かったのは、「情報を発信する相手を絞る」という点です。
本書では、キャッチコピー力の基本中の基本であり、一番大切なポイントは
「自分に関係あると思ってもらうこと」
と述べられています。
これを2人の姉妹は、
「情報を発信する相手を絞る」
と解釈します。
ここから、「神田で働く女性」をターゲットに絞って、
「うなぎで元気をチャージしませんか?」
「私はうなぎで美肌になる」
など様々なキャッチコピーを作っていきます。
これまではあやふやだったターゲットを「働く女性」に絞ることで、うなぎに豊富に含まれるコラーゲンやビタミンAに注目し、「美肌」というキャッチコピーが生まれました。
女性をターゲットにしなければ、「美肌」というキャッチコピーは生まれませんよね。
このように、ターゲットを絞ることでより深くお客様のこと考えることができます。
そして、自社の商品がそのお客様のどんなお悩みを解決することができるか、を考えるきっかけとなります。
キャッチコピー力は必須のビジネススキル
私は本書を読んで、これからの時代、キャッチコピー力は必須のビジネススキルだと感じました。
自社の商品の強みを深堀りし、ターゲットを絞り、ピンポイントに遡求する。
SNSに限らず、紙のチラシや店頭ののぼりなどいろいろな場面に活用できるものだと思います。
また、キャッチコピーを作成する流れは、経営計画を策定する流れによく似ています。
経営計画を策定する際には、自社の強みや弱みを分析し、5年10年後の顧客を予測し、どうやって売るかを考えます。
現在の顧客か将来の顧客かの違いであって、根本的な考え方は同じだと思います。
キャッチコピーを作成することで、経営力を磨くことができるかもしれませんね。
もともとはSNSマーケティングの勉強のために手に取りましたが、経営全般に通じるもので、とても勉強になりました。
本書は経営者やマーケティング担当だけではなく、経理担当者や営業担当者、就活中の学生さんなどすべての人にお勧めできる一冊です。
半分は漫画なので、ちょっとした時間で気楽に読むことができるため、一度手に取ってみてはいかがでしょうか?
~マーケティングなどの経営に関することは、三重県鈴鹿市の税理士法人フラッツ・コンサルティングまでご相談ください~