こんにちは、今週担当の山納です。
確定申告の関係で1か月半ほどブログをお休みしておりましたので、久しぶりの投稿です。
そのお休み期間中に新型コロナウイルスの影響がだんだん大きくなってきています。 先日、鈴鹿市でも初めての感染者が出ました。 それにより、テレビ越しのニュースではなく身近な出来事として、より強く意識するようになりました。 私生活はもちろん、仕事への影響も気になります。
そこで、今回は法人・個人を問わず、事業をされている会社の今わかる範囲の現状をお伝えできればと思います。
新型コロナウイルス、鈴鹿はどう?
まず、私の印象ですが、メディアで流れている東京を中心とした関東の状況に比べると、まだそれほど大きな影響は受けていないのではないかと思います。 お客様の反応もまちまちではありますが、現時点で緊急事態という様なお話は受けておりません。(当事務所の情報として。)
新型コロナウイルス、融資について
新型コロナウイルスの影響を受けて売上高が減少する可能性が十分に考えられます。 国や各金融機関では、新型コロナウイルス感染症で影響を受ける事業者向けに資金繰りの支援策を打ち出しています。
日本政策金融公庫では、借入開始から3年間に限り実質的に無利子で融資を受けられる制度などを打ち出しており、また各金融機関では、通常の金利よりも低い融資の案内を始めており、小規模事業者や中小企業者への救済に力を入れているようです。
3月25日時点の情報ですが、三重県で緊急融資制度のセーフティーネット保証を利用した事業者は87件で、金額は約29憶9千万円となっているそうです。
私がお世話になっている金融機関の方に伺ったところ、上記のように融資を実行している件数はまだ少ないけれど、相談件数は結構あるとおっしゃっていました。 今後の状況によっては融資を受けられる方が急増する可能性もあると考えられますので、融資をお考えの方はまずは早めにご相談に行かれてはいかがでしょうか。 融資が急増すると借入までにどうしても時間がかかってしまいますからね。
新型コロナウイルス、業績への影響は?
では、今の業績への影響はどうなのか? 鈴鹿を中心として、四日市と津も含めた私の知りうる今の現状を業種別にお伝えしたいと思います。(あくまで私見ですので、参考程度としてお読みいただければと思います。)
建設・建築業
テレビなどでも報道があるように、材料や部品などが不足してきており、便器など水回りのものについては在庫がない状態で住宅を完成させることが出来ない所も出てきているようです。 1・2か月は在庫でなんとかなるかもしれないですが、それ以降は中国からの輸入待ちになる可能性があり、中国の早期輸出再開を期待するばかりです。
ちなみに、住宅ローン控除についてですが、消費税率10%になったことに伴い控除期間が10年から13年に延長されています。 この延長の特例を受けるには、令和2年12月末までに入居することが条件となっています。 しかし、上記のように部品などの不足により住宅の完成や引き渡しが遅れる可能性が出てきました。 これに対して、政府は入居期限を1年間延長する方針を打ち出しました。 これにより、仮に年内中に入居できなくても控除期間13年の適用を受けられるようになる予定です。
製造業
製造内容にもよりますが、鈴鹿なのでホンダの下請け会社が多いこともあり、ここに焦点を当てようと思います。 ホンダに関しては、今のところ影響はなく製造を続けているようです。 一部メーカーでは海外需要の低迷により国内工場の停止を行っているところもあるようですが、おそらく鈴鹿工場に関しては国内向け車両の製造だと思いますので、今後急激に国内情勢が悪化しなければ、売上に大きな影響は出ないのではないかと思っています。
飲食業
東京ほどではないかもしれませんが、県内でも大きな影響を受けている飲食店も出てきているようです。 通常ですと、今の時期は歓送迎会で忙しい時でしょうが、そういう集まりを自粛している個人や会社もあり、例年よりもお客様の来店が減少しているお店が多くなってきているようです。
不動産業
アパートやテナントなど賃貸への影響は特に出ていないようです。 しかし、テナントについては飲食店などが多いため、今後の情勢によっては大きな影響が出てくるかもしれません。
住宅やアパートを建築されている方に関しては、上記建設・建築業で触れたように、部品などの不足により工事が遅れ工期までに完成・引き渡しが出来なくなる可能性があります。 その時に心配なのは、融資を受けて建築した場合、引き渡し・入居が済んでいないのに融資の返済が始まってしまうのではないかという点です。 例えば、アパート経営の場合、入居者がいなければ家賃も入ってこないわけで、収入がなければ融資の返済が難しくなります。 この点については、返済が始まるのは基本的には物件の引き渡しが済んでからのようですので、工事が遅れれば予定していた返済開始日もそれに応じて変更していくことになると思います。
自動車修理業
こちらも現状では特に影響を受けていないように思います。 車検は必ず受けなければ走れませんし、事故をしたら修理をしなければ走れません。 ですので、車検そして事故の発生による修理は、直接コロナウイルスとは関係ありませんので影響を受けづらい業種なのではないかと思っています。 保険を使って修理される方は、直接財布が痛まないので修理を控えることもないでしょうしね。 逆に、今後景気が冷え込んだ場合、保険を使わない方は修理を控える可能性が考えられるので、その時には売上への影響も出てくるかもしれません。
新型コロナウイルス、終息願う
一部の業種のみになってしまいましたが、今わかることをお伝えさせて頂きました。
いち早い終息を願っているものの、おそらく今後も長い期間に渡ってコロナウイルスと戦っていかなければいけないと思っています。 しかし、必ず終わりが来て、またみんなが笑顔で生活できる日がやって来ます。 その時まで、当事務所としては、私たちが出来る範囲で事業をされている皆様のお力になれればと思っております。
何かご相談事がございましたら、どんな些細な事でも構いませんのでご連絡いただければ幸いです。
~何かお困りごとがあれば三重県鈴鹿市の南部博税理士事務所まで~